リリアージェは8歳にして隣国公爵家の長男、エルクシードに嫁ぐことになる。自分の国では冷遇されていた彼女だったが、エルクシードの母は義母としてリリアージェに愛情を注ぎ、彼女はのびのびと成長した。16歳で成人したリリアージェは、エルクシードが友人たちに「子どもを押しつけられた」と漏らしているのを耳にしてしまい、意気消沈する。以後疎遠になったリリアージェは、2年後にエルクシードに離縁を申し入れる。義母はリリアージェを養子にすることに前向きで、そうなればエルクシードとは兄妹の関係になる。エルクシードは驚き、彼女との対話を試みる。