異世界薬局 1巻

凄腕の医薬品開発者が転生。イメージできる物質を何でも生成できるチート能力で、医薬品をバンバン作成する。

チートとしてはこれまで見た中でも最大級。分子式が分かる限りあらゆる物質生成が可能という設定。ただそれを破天荒に使わず、薬の生成に必要だから……という範囲に抑えることで物語が崩壊せずに成立している。

転生前は優秀な薬学者だった主人公は、物質生成の能力、病巣の発見能力を使って異世界で薬を生成し、薬と戦う。

病巣を発見しても、病名は唱えて特定しないといけない、という辺りも、実際の診察の手順を再現しようとしていて好感が持てる。

また、分子が大きな物質はイメージしづらく、生成が難しいという制限や、注射器がないので経口投薬に限られる、などちょっとリアルめの制約があるのも良い。