マンガをこよなく愛するとよ田みのる氏が描く最高のマンガ。マンガにしかできない表現がバンバン出て来て、これぞマンガ。
これを「映像にしかできない表現で実写化」とか「小説にしかできない表現でノベライズ」とか誰かにやって欲しい。私にはできそうもない。天才の所業。
3巻
伏線の密度とか漫画ならではの仕掛けが濃すぎてクラクラする。
5年後以降の樺山くんの角が1本折れているのが気になる。
そしてこんなところで終わってしまっていいの?(笑)
4巻
金剛寺さん四巻のトビラ(開いて1ページ目のとこ)と見比べてごらん。 pic.twitter.com/3n1LoXnvsf
— とよ田みのる/金剛寺さん四巻出たよ! (@poo1007) 2019年7月12日
第16話 チェーホフの銃
相変わらず、1ページ目からネタバレ全開の展開。使ってる作劇技法の説明から入ってくる、こんな恐ろしいマンガ見たことない。
そしてついに樺山くんの角が折られた!
第17話 修羅の色
冒頭から「変身ヒーローに裸絞め」とかカオス過ぎるだろ(笑)
そして60年を超えて回収される伏線すげぇ……
カラー原稿の使い方すげぇ……どんだけすごいマンガなんだこれ。
ユリ・シュルヴィッツの絵本『よあけ』を思い出した。
第18話 五辻交差点
「凄い怖いその話」と言うカオルくんが一番常識人!
そしてまさかの告白……猫を持って告白!
コマ割が天才的というか、練り込んだコマ割の回。告白ページのコマ割とかもすごい。
タイトル五辻交差点なのに、実際に遭遇するのは四つ辻という辺りがなかなかシブい……と思っていたけど、告白ページ左上コマを見たら、小さいけど5つめの道もちゃんと描いてある。
第19話 多世界解釈
この「多世界解釈」回……相当面倒臭い回ですぞこれは! 雑誌掲載時どうやったんだ? と思ったら後記でちゃんと説明されていた。うおー、編集者泣かせ(笑)
そしてこちらの無意識の想定を軽々と裏切ってくる恐ろしさ。どこまで続くんだこれ!
未来は今
サプライズでもう面倒臭い予感しかしない俺は確実に金剛寺さんに影響を受けている……。
黒井三兄弟がOB……ということは初登場時は「黒井三年生」だったわけか? そしてその黒井三兄弟が巻き起こすジェットストリーム……未来は想像を超えているッ!
三兄弟のTシャツの漢字がよく読めない……全力? いや、金か。
後で出てくる「帝国ホテル」云々の台詞を読んでやっとわかった。金と力はなかりけり、か。学生時代は力だけがあって、10年後は金がある、という暗示なのだな。
希死念慮について、すっかり忘れていたが、3巻第15話を読み返したら樺山くんの台詞にあった。
10年後のビジョン、また樺山くんの角が折れている! これも変身ヒーローの仕業なの?
「この子は私なんかじゃない」という台詞は、お子さんのいるとよ田みのる先生ならではの台詞で深い。うちの娘と歳が近いのでなおさらそう思うのかもしれない。自分の娘に期待を託すあまり、自分だと思い込んでしまう親は、子にとって不幸だ。子は親ではない。別個の人格なのだ。私の娘は私じゃないのだ。
て、いきなりの見開き大ゴマなにこれ(白目) 常に予想を裏切ってくる……何このマンガ怖い。
恐ろしいひっくり返し方をした処で「待て次巻」だもんな……。ほんとこのマンガがすごい。
関連URL
『金剛寺さんは面倒臭い』4巻発売ッ!! | FUNUKE LABEL
5巻
いきなりの衝撃!
いきなりの号泣!
ヒーロー見参! しかしこういうシーン見ると、金剛寺さんちはみんな面倒くさいのかなと…たぶん妹さんもまた…。
合掌さんに殴られたらほんと死にそう…。
金剛寺合掌の拳を素手で止めた…だと!
Instagramにこういうハッシュタグあったよね。#ThingsNeatlyArranged だったかな。
あっさり死闘した!(笑)
凄いどうでもいい(笑) 樺山くんもこんな鋭いツッコミができるように…成長したな。
これは…『ブラックジャック』に「ボンカレーはどうつくってもうまいのだ」と言わせた手塚治虫先生へのオマージュに違いない。
見返したらこのシーン、ブラックジャックはカップヌードルを無視しているのか…!
待ってました解説! これって誰が声あててんだろう(漫画です)
一年かけてネタを振ってた『鉄鋼無敵科學大魔號』を思い出した(笑) してみると漫画的な技法をネタにする漫画家さんという点で唐沢なをき先生と似たとこある。
チクワ(笑)